[ウェリントン 9日 ロイター] - オーストラリア空軍所属の最新鋭ステルス戦闘機F35A2機がニュージーランドに展開し、ニュージーランド陸軍および空軍との共同訓練に参加している。両国は人員や整備業務の相互活用に向けた取り組みを進めており、今回の訓練は防衛協力の深化を象徴する。

両軍は今年、複数の共同演習を実施。ニュージーランド空軍トップのダリン・ウェブ空軍少将はインタビューで、両国は従来の「相互運用性」、つまり通信や共同作戦の能力を超え、より高いレベルの統合と相互代替が可能な関係を目指していると述べた。

ウェブ氏によると、両国軍は協力関係をさらに強化するための文書を作成しており、最近の共同演習ではオーストラリア人パイロットがニュージーランド空軍のP8Aポセイドン哨戒機を操縦する構想もあった。ただ実現には至らず、今後の演習での実施を検討しているという。

またウェブ氏は「われわれは互いの認証制度を認め合っており、文化も共有している」と語り、オーストラリアのパイロットや乗員がニュージーランド機を運用したり、両国の整備士が相手国の航空機を整備したりする可能性に言及した。

こうした連携強化を通じて期待されるのは、海外派遣時の人員不足への対応だ。例えば、専門整備士が不在の場合にオーストラリアの整備士が自国基地でニュージーランド機を支援したり、オーストラリアの搭乗員がニュージーランド側部隊の不足要員を補ったりすることが可能になる。

オーストラリア国防省の報道担当者も、両国が共通の任務システムや通信ネットワークを備えたP8Aポセイドンを運用しているため、航空要員や整備要員を迅速に統合できると説明。こうした協力によって「海洋監視、対潜水艦戦、捜索救難、人道支援活動を地域全体で共同実施する能力が強化される」と強調した。

現在実施中の訓練では、オーストラリア空軍のF35A戦闘機がニュージーランドのP8A哨戒機を相手に攻撃や迎撃を想定した訓練を実施しており、オーストラリア空軍は今回、前方武装・給油拠点(FARP)を設置した運用訓練を行っている。

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