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[チューリヒ 8日 ロイター] - スイス製薬大手ノバルティス は8日、開発中の遺伝性筋疾患である筋強直性ジストロフィーの治療薬「デルデシラン」について、後期臨床試験で主要目標を達成できなかったと発表した。前日には心臓病治療薬「ペラカルセン」の試験の失敗を明らかにしたばかりだった。

同社株価は11%近く急落し、1日の下落幅としては過去最大となった。時価総額は約260億フラン(320億ドル)消失した。

デルデシランは、今年120億ドルでアビディティ・バイオサイエンシズを買収した際に入手した。相次ぐ試験の失敗で、バス・ナラシムハン最高経営責任者(CEO)と同氏の新薬候補の強化に向けたM&A(企業の買収・合併)戦略に対する圧力が高まっている。

筋強直性ジストロフィーには承認された治療法がない。

ノバルティスの株主であるベルソ・インベストメント・マネジメントのアナリスト、ジェームズ・ユージーン氏はデルデシランについて、ノバルティスにとっては絶対に成功させなければならなかったとし、今回の失敗がM&Aや開発中の薬剤に対する圧力をさらに強めるだろうと指摘した。

今回の試験の失敗によりノバルティスは今年、開発パイプラインの3つの主要試験のうち2つで成果を上げられなかったことになる。また最近3人の患者が死亡したことを受け、開発中の細胞療法「ラップセル」に関する10件の試験のうち8件を一時停止した。

ノバルティスは大型心不全治療薬「エントレスト」の減収に直面し、2030年代初頭の特許満了に備える中、投資家らはデルデシラン、ペラカルセン、抗炎症薬「レミブルチニブ」が成長のけん引力となると期待していた。

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