Philip Blenkinsop

[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)のシェフチョビッチ欧州委員(通商担当)は8日、中国に対してEUとの貿易不均衡是正に向けて取り組むよう確約を求め、10月上旬までに何らかの初期対応を取るよう要請する方針を明らかにした。

中国の対EU貿易黒字が2025年に3606億ユーロ(4120億ドル)と前年比15%増加したことを受け、EU首脳は6月、中国との対話を通じて成果を出すよう欧州委員会に求めていた。黒字幅は26年上半期にも9%拡大した。

シェフチョビッチ氏は、中国の大量輸出、EUからの輸出に対する制限、中国による重要物資、特にEUが必要とする鉱物の輸出規制について協議で取り上げたいと述べた。

中国からEU向けの繊維、化学製品、プラスチック、機械、電池、電気自動車(EV)・ハイブリッド車の輸出は過去1年間で急増している。EUはその多くが中国の過剰生産能力に起因すると批判している。

一方、中国側は経済不均衡や過剰生産能力といった問題を誇張することは保護主義であり、 中国に圧力をかけて制限を課すことを目的としたものだと主張している。

シェフチョビッチ氏はこれまで、来月上旬に予定する訪中までに中国との協議で「具体的な成果」を出したいと述べていたが、中国がどの輸出品を制限する可能性があるかについては具体的に言及しなかった。

ベルリンで行われたパネル討論で「われわれが確実に持ち帰る必要があるのは明確な指針、進むべき方向性だ。特定の製品群についてこの協議、この協力が機能すると証明でき、この問題に対処する仕組みをさらに発展させられると確信できるような、いくつかの試験的な枠組みを持つことだ」と述べた。

また優先課題として、拡大する貿易赤字、特に中国からの輸出急増への対処、中国国内でEUの輸出品が直面する障壁の除去、レアアース(希土類)やレガシー半導体など重要物資の中国からの輸出に関する明確化を挙げた。

さらに、1回の訪中で巨額の対中貿易赤字を解決できるわけではないとしつつも、プロセスを始める必要があり、双方の関与が求められると指摘した。

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