Scott Murdoch

[シドニー 8日 ロイター] - 英金融大手HSBC は8日公表したリポートで、オーストラリア全土の住宅価格が2027年半ばまでに13%下落するとの予想を示した。政府の不動産税制変更と金利上昇により、住宅購入需要が冷え込むとみられるため。

リポートによると、予想通りなら、2017年から19年にかけて主要都市の住宅価格が8%下がったのを超える暴落となる。当時の下落率は30年ぶりの大きさだった。

オーストラリア担当チーフエコノミストのポール・ブロクシャム氏はリポートで「我々の予想通りに展開すれば、近代以降で最大の住宅価格調整となる」と指摘した。

同氏によると、5月の予算で税制変更が発表される前の4月から住宅価格の下落は始まっており、そこを起点に15カ月間で13%下落する見通し。13%のうちの約5%ポイントの下落は既に起こっている。

同氏は、下落の第一要因は前例のない税制変更だとした上で、「第二の要因は生産性伸び率の極端な低さに起因する頑固なインフレを背景に、住宅価格が既に下落し始めている中でもオーストラリア準備銀行(中央銀行)が利下げではなく利上げを実施する可能性が高いことだ」と述べた。

オーストラリアの労働党政権は5月の予算で、2027年7月からキャピタルゲイン課税の優遇措置を廃止するほか、投資用不動産の損失を課税所得から差し引ける「ネガティブギアリング」制度についても既存住宅への適用を禁止すると発表した。

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