Atsuko Aoyama
[東京 8日 ロイター] - 午前のドルは一時152円後半と、朝方と比べ1.5円ドル安/円高の水準となった。2月17日以来半年ぶりに152円台に下落。日銀の利上げペース加速への思惑や日米当局による円安是正の意向など複数材料が重なり、キャリー取引などを通じて積み上がったドル買い/円売りの持ち高解消が進んでいる。
・ドル152.89円まで下げ拡大、2月17日以来の安値
・ドル買い/円売りポジションの解消など、円安トレンドの調整継続との見方
・日銀の利上げペース加速思惑、日銀の増審議委員の発信機会に注目
・押し目買い少なく、ストップロスで相場の下げが加速との見方も
・売り一巡後は下げ渋り
<あおぞら銀行 チーフ・マーケット・ストラテジスト 諸我晃氏 >
「円キャリーを進めていたプレーヤーにとって心の支えが財政拡大・低金利維持の高市政権の政策。それを掲げる限り、押し目で(ドル/円を)買えばいいとの安心感があったとみられるが、リフレ政策をやめるべきだとのベセント米財務長官の発言は円キャリー勢にとってインパクトがあったのではないか」
「安心感が強かった中で巨大なポジションを持ち過ぎた円キャリー勢の巻き戻しが加速している局面。日米の通貨当局による円安是正への強い意志も示されている」
「貿易赤字やデジタル赤字など、構造的な円安材料は変わらず、日銀の利上げを過度に織り込み過ぎている面もあるため、年末に155円との見方は変えていない」