[シドニー 8日 ロイター] - 豪ニューサウスウェールズ(NSW) 州のポール・スカリー計画相は8日、経営難に陥っている住宅建設会社バスラ・グループを政府が救済する計画はないと述べた。同社は建設中の数千戸の住宅の先行きが不透明なまま、清算の危機に直面している。
シドニー西部の郊外で事業を展開し、国内でも有数の手頃な価格の住宅開発業者であるバスラを巡っては先月、管財人が経営権を引き継ぎ、数十の民間の貸し手に対する30億豪ドル(22億米ドル)以上の債務管理に乗り出した。
同社の破綻は、2000億豪ドル規模で活況を呈している豪プライベートクレジットセクターのリスクを浮き彫りにするとともに、全国的な住宅不足に対処するための政府の住宅建設目標達成を困難にする恐れがある。
バスラが清算されれば、オーストラリア史上最大級の企業破綻の一つとなる見通し。
一方、オニール連邦住宅相は、状況を注視していると表明。「これは、特にシドニーにおいて極めて重大な事態だ。同社は非常に複雑かつ細分化された事業構造を持つ重要なデベロッパーだ」と述べた。
ただ、連邦政府による救済措置についても「現時点では検討されていない」とした。