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[チェルノッビオ(イタリア) 5日 ロイター] - イタリアで支持を伸ばしている極右政治家ロベルト・バンナッチ氏は5日の経済フォーラムで、欧州連合(EU)は政治統合を停止し、代わりに欧州の文化的アイデンティティーを守ることに力を入れるべきだと主張した。一方、同氏と対談したモンティ元首相は、バンナッチ氏の「ファシスト的な言説」に警戒感を示した。

元陸軍将官のバンナッチ氏が率いる政党「国民の未来」は、結党からわずか7カ月で支持率が4位に浮上。同氏はコモ湖畔で開かれた経営者や起業家が集まる経済フォーラムで、EU統合をテーマにモンティ氏との討論を繰り広げた。EUの過剰の規制を緩和するように求め、EUは「強制ではなく、協力のためのプラットフォーム」になるべきだと訴えた。

また、国民の未来のような右派勢力が欧州の未来を担うと主張。翌日に予定されていたドイツ東部ザクセン・アンハルト州の州議会選挙に言及し、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が初めて政権獲得を目指していることや、フランスにおける「国民連合(RN)」の勢力拡大を引き合いに出した。

バンナッチ氏は、「シビルユニオン(同性パートナーシップ制度)」を廃止し、「われわれの文明の価値観」に同化できない移民を国外退去させることなどを政策として掲げ、メローニ連立政権から支持を奪いつつある。

一方、モンティ氏は、バンナッチ氏が将来、政権入りする可能性はあるとの見方を示す一方、国民の未来が国民の不満や憤りをあおることに「恐怖を感じている」と強調。第2次世界大戦中の独裁者ベニート・ムッソリーニと同じ手法だとして「私がいかに年を重ねようとも、もしこれが現実になれば、阻止することに残された人生を捧げる」と語った。

会場ではバンナッチ氏の演説に控えめな拍手が送られた一方、モンティ氏の発言にはより大きな賛同が寄せられた。

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