Adnan Abidi

[ベトラワティ(ネパール) 6日 ロイター] - ネパールと中国の国境地帯で発生した大規模な土石流と洪水で死亡したとみられていた女性が5日、行方不明から10日後に、倒壊した自宅内で生存している状態で見つかり、無事救出された。

警察によると、助け出されたのは高齢女性のチャンディカ・クマリ・シュレスタさん。ネパール北部ラスワ郡ベトラワティ村で、土石流によって崩壊した自宅の内部にできたわずかな空間で、水と泥に囲まれながら生き延びていた。

救助に当たった警察官は「4階建ての家が土石流で流され、家屋は泥砂の中に埋まっていた。周囲を歩いていた際に『助けて』という声が聞こえた」と話した。

この警察官らが救助活動の末に狭い空間に閉じ込められていたシュレスタさんを救出し、軍の病院へ搬送した。

家族はシュレスタさんが死亡したと考え、既に11日間に及ぶ追悼期間に入っていたという。

ベトラワティは今回の土石流で最も大きな被害を受けた地域の1つで、多数の住民が行方不明となっている。土石流が運んだ土砂がコンクリートのように固まり、市場や4階建てを含む多くの住宅がほぼ完全に埋没した現地では、ヘルメットを着用した救助隊員がシャベルでがれきを掘り返す一方、倒壊した建物の隙間に入り込み、笛を吹いて生存者の反応を確認する作業を続けている。

被災地全体では現在も約5000人の行方が分かっていない。

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