党内で進む世代間の分断
同じ慎重さは政治姿勢にも表れている。若い共和党支持者は酒を飲まないトランプやMAHA運動、自制心を重んじる気風に引かれても、共和党の政策綱領を全て受け入れているとは限らない。
25年に民主党中道派のシンクタンク「第三の道」が18〜29歳の有権者登録済み成人男性を対象に行った調査では、全体の38%が26年の中間選挙の投票先を未定とした。また共和党に「もっと穏健になってほしい」と答えた人は67%で、「もっと保守化してほしい」の17%を大きく上回った。
米タフツ大学の「市民の学習と社会参画に関する情報研究センター(CIRCLE)」が24年に発表した調査でも、若い共和党支持者と年長の支持者の間では移民や気候変動、人工妊娠中絶に対する考え方に違いが見られた。
ドナヒューもこう指摘する。「私たちの世代の共和党支持者は急進的で、外交や移民問題に対して上の世代とは考え方が違う。そうした傾向が見え始めている」
共和党指導者たちは、「この5〜7年、若手との交流や後継者の育成に全く興味を示さなかった」と、ドナヒューは指摘する。
そのため若い党員は主流の思想や組織を受け継ぐのではなく、独自の思想や組織をつくろうとしている。「上の世代は若者との対話に無関心で、それが若手を急進化させる。世代間の分裂はさらに深まると思う」
後継者が酒だけでなく伝統の継承まで拒否するとしたら、共和党にとっては頭の痛い問題だろう。
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