コロナ禍で変わった意識
マティーニのグラスを傾けながらのビジネスランチなど、もはや過去の遺物だとドナヒューは言う。「酒を飲むこと自体がタブーだ」
ドナヒューはもうすぐ27歳だが、カレッジ・レパブリカンズの集会の雰囲気も、彼が20年に加入した頃と大きく変わったと語る。「当時、集会は学生が酒を飲んだりパーティーをする場だった。今の新しい世代はそういうことは絶対にしない」
ドナヒューによれば同じZ世代でも現役の学生たちより、上の年代の人々のほうが、ナイトライフやパーティーへの関心が高いという。コロナ禍の影響もあるかもしれないと彼は言う。今の学生たちは人格形成期に、人との交流が一時断たれた世代だ。
「コロナ禍で2年ほど人と交流する機会がなかった」と、ドナヒューは言う。
「それが主な要因かどうかは分からないが、酒離れにつながったのならよかったと思う。今は厳しい時代だけに、若い政治コンサルタントや政治家は酒など飲まず、国家のことを真剣に考えてほしい」
大学以外の場所でも変化は見られる。
バターワーセズはワシントンで保守系の政治家や活動家に人気のレストラン。英ガーディアン紙によればシェフのバート・ハッチンズは当初、ノンアルコール飲料は提供しない方針だったが、共和党系の客の要望に押し切られ、アルコールフリーのビールやカクテルをメニューに載せた。
記事には02年に酒をやめた保守系コメンテーターのタッカー・カールソンが、コメントを寄せた。「ノンアルコールビールはもはや私のような禁酒中の人間が仕方なく飲むものではない。普通の若者も飲んでいる」