[ウラジオストク(ロシア) 1日 ロイター] - ロシアは1日、日本、米国、オーストラリアによる合同軍事演習はロシアの安全保障への脅威になると非難し、米国の中距離ミサイル発射装置「タイフォン」が同演習に参加することについて日本政府に正式に抗議したと明らかにした。
共同通信によると、日米豪の共同演習「オリエント・シールド」は8─24日の日程で日本で実施され、3カ国から計約3700人が参加する。今回は、SM6艦対空ミサイルや巡航ミサイル「トマホーク」を発射できる「タイフォン」が初参加する。
ロシア外務省のザハロワ報道官はウラジオストクでの記者会見で、日本に平和主義政策への回帰を求めるとともに、ロシア極東国境に近い日本での演習実施に懸念を示した。8月31日に在モスクワ日本大使館に抗議を申し入れたという。
ザハロワ氏は「わが国の極東国境付近での挑発的な軍事活動は断じて容認できないと日本側に伝えた」と述べ、「この演習で、米国の地上配備型『タイフォン』システムを展開する予定との報道にも注意を促した。軍事演習という名目であっても、日本領内へのこうした兵器の配備はロシアの安全保障への脅威となり、絶対に容認できないと大使館に明確に伝えた。適切なレベルの国家安全保障を確保するため、ロシア側が対抗措置を講じることを警告した」と語った。
タイフォンを巡っては5月にNHKなどが、米軍が6月下旬から自衛隊などとの共同訓練で鹿児島県の海上自衛隊航空基地に展開し、10月中旬ごろに在日米軍基地に移される予定だと伝えている。