世界最大級のポリマー生産施設の一つになるはずだったが

AGCCが注目される理由は、その事業規模と中露両国の関係にある。事業会社はロシアの石油化学大手SIBURと中国国有企業シノペックによる合弁会社(出資比率はSIBURが60%、シノペックが40%)であり、2019年に基本条件に署名したのち、2020年12月に合弁会社設立を完了した(基本条件に署名した際には、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が署名式に立ち会っている)。

ロイターなどによると、計画上の年間生産能力はポリエチレン230万トン、ポリプロピレン40万トンで、合計270万トンに達する。SIBURはAGCCが世界最大級のポリマー生産施設の一つになるとしていたという。

中国側も火災発生後に現地対応へ入った。新華社によると、在ハバロフスク中国総領事館は8月26日、職員による作業チームを事故現場へ派遣した。総領事館はロシア側とプロジェクト運営会社に対し、中国人負傷者の治療に全力を尽くすこと、死亡者への対応と遺族への支援を行うよう強く求めた。

事故によってコンビナート全体の建設が停止したわけではない。ロシア非常事態省によると、事故現場で復旧作業を開始する一方、火災の影響を受けなかった設備では建設・据え付け・試運転作業を通常通り続けるとしている。

AP通信によると、AGCCは事故時点でまだ商業運転を開始しておらず、2027年初めの稼働開始が予定されていた。今回の火災がその日程にどの程度影響するかについて、9月1日時点で新たな正式日程は示されていない。

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