Miho Uranaka
[東京 1日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は1日、米資産運用大手ブラックロック、米モルガン・スタンレーの資産運用部門モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(MSIM)との間で、日本のプライベート・クレジット(ノンバンク融資)市場における協働の検討をそれぞれ始めたと発表した。幅広い機関投資家が参加できる開放型の仕組みを構築し、企業の資金調達手段と投資家層の拡大を目指す。
MUFGはブラックロック、MSIMのそれぞれと、国内におけるローン投資案件の検討や、貸付債権を対象とする運用などでの連携を協議する。グループ外の金融機関や国内外の機関投資家が参加できる開放型の枠組み(オープンプラットフォーム)を構築し、リスク許容度や投資余力の大きい海外マネーを呼び込むことで、国内企業へのリスクマネー供給を拡大したい考え。具体的な協働内容や開始時期、投資規模は今後詰める。
関係者によると、今後数年で、返済順位が通常の融資より低い劣後融資などを2000億―3000億円程度組成することを目指す。
世界では銀行融資を補完する企業の資金調達手段としてプライベート・クレジット市場が拡大している。投資家にとっても分散投資先として注目されているが、日本は欧米に比べて発展途上にある。MUFGは同分野を重点領域と位置付け、国内外の投資資金を日本企業の成長につなげる仕組みの整備を進める。
ブラックロックは2025年、オルタナティブ・クレジット運用大手HPSインベストメント・パートナーズを買収した。両社が設立したプライベート・ファイナンシング部門の顧客資産残高は約3880億ドルで、企業向け融資や資産担保金融、不動産金融、ローン担保証券(CLO)などを手掛ける。
MSIMは15年以上にわたり、世界の企業に融資などのデットソリューションを提供してきた。MUFGとモルガン・スタンレーは既に資本・業務提携関係にあり、MUFG傘下の三菱UFJモルガン・スタンレー証券は25年、通常の融資と株式の中間に位置し、返済順位が通常の融資より低いメザニン融資などを手掛ける専門会社を設立した。