[ドバイ 1日 ロイター] - イラン中央銀行のヘンマティ総裁は1日、米国の制裁にもかかわらず、イランは十分な外貨準備を保有していると述べた。外国為替市場に最大20億ドル注入して安定化させる用意があるとした。タスニム通信が伝えた。
イランの通貨リアルは8月、心理的な節目である1ドル=200万リアルを突破し過去最安値を付けた。一方、7月のインフレ率は前年比66%に達した。
ベセント米財務長官は8月31日、イランは米国の制裁を深刻に受け止めており、「経済的に敗北しているため、物理的な暴挙に出ている」と指摘した。
ペゼシュキアン大統領を含むイラン政府当局者は、米国の制裁や海上封鎖による経済的苦境に言及している。ヘンマティ氏の発言は、市場を安心させる狙いとみられる。
同氏は「米大統領に言っておく。イランには外貨がある、それも十分にある」と述べた。詳細は明らかにできないが、中銀は外貨建て債権の回収を続けており、国内準備やその他の資源も保有していると説明した。
「極めて率直に言って、経済状況や生活のやりくりは困難になった。しかし、崩壊はこれまで起きたことがなく、今後も決して起きない。こうした主張は心理戦にすぎず、事態は間もなく落ち着く」と述べた。