Gopal Sharma
[カトマンズ 1日 ロイター] - ネパールと中国のチベット自治区に甚大な被害をもたらした土石流は発生から約1週間となった。ネパール側では、中国やインドの支援を受けて、孤立した地域に入るための仮設橋の建設や、がれきや土砂でふさがれた水力発電施設のトンネル内に閉じ込められた作業員の救出活動が続けられている。
壊滅的な被害を受けたラスワ郡とヌワコート郡にある11カ所の水力発電施設のトンネルにネパール当局の推定で1000人近くが閉じ込められた。
シャー首相は交流サイト(SNS)への投稿で、これまでに279人が救出されたと明らかにした。被災地域全体で1万1000人以上が救出され、一部の地域では電力と通信網が復旧したと述べた。
死者数は少なくとも939人。「政府は被災者が計り知れない苦痛を耐えていると理解している。今後の道筋は、被災者を支援し、復興を通じて通常の生活に戻れるようにすることだ」と述べ、ヌワコート郡への道路網を復旧させ、救助活動や救援物資の配布を円滑に進めていると説明した。
ネパールでは、急峻な地形を利用した水力発電所の建設が今世紀になって積極的に進められた。国内の電力不足を解消するとともに、インドへの電力輸出も視野に置いた施策だった。
シャー首相は、今回の災害はヒマラヤ地域が直面するリスクの高まりを示していると指摘し、「この地域は警戒を怠ってはならない。気候変動の結果としてわれわれが経験している災害について、国際社会に対して強く訴える時が来た」と述べた。これまでに4200万ドル以上の支援が寄せられたと明らかにした。
韓国外務省は1日、捜索・救助活動を支援する44人規模の緊急救援チームをネパールに派遣すると発表した。ネパール側から支援要請があったとしている。1日に軍の輸送機でネパールに向かい、現地で約10日間活動する予定だ。