Padmanabhan Ananthan

[31日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは31日、非上場の米バイオテクノロジー会社メリダ・バイオサイエンシズを最大28億8000万ドルの現金で買収すると発表した。甲状腺関連の自己免疫疾患向けに開発中の治療薬を入手し、免疫領域の新薬候補を強化する。

イーライリリーは肥満症薬の成功による巨額の利益を受け、相次いで買収を行っている。肥満や糖尿病薬以外の分野への事業拡大を目指し、2026年の買収支出額は過去数年を上回る。

メリダはさまざまな免疫関連疾患を引き起こす抗体を標的として選択的に作用する新しいクラスの精密医療治療薬を開発している。主力候補薬「MER511」はグレーブス病や甲状腺眼症などの自己免疫疾患を対象とした開発の初期段階にある。

イーライリリーの免疫領域の研究および初期臨床開発部門の責任者であるフランシスコ・ラミレス・バジェ氏は「当社は疾患がもたらす結果だけでなく、その経過を有意義に変える治療法を中心にパイプラインを構築している。メリダの主力プログラムはまさにそれを実現するよう考案されている」と述べた。

リーリンク・パートナーズのアナリスト、デービッド・ライシンガー氏は、今回の買収がイーライリリーのパイプラインを肥満領域以外に多様化しようという経営陣の意図を裏付けるさらなる証拠だと指摘した。

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