[シドニー 1日 ロイター] - 不動産コンサルタント会社コタリティ(旧コアロジック)が1日発表した8月のオーストラリアの全国住宅価格は、前月比0.9%下落した。ピーク時を3.6%下回ったが、前年同月比では2.7%上昇した。

前月比の下落は5カ月連続。住宅市場の下降基調がより多くの都市や地方部に広がり、追加的な金融引き締めのリスクから先行きがさらに厳しくなる見通しとなった。ただ、7月改定値の1.2%下落より落ち込みは小さかった。

下落幅が最も大きかったのは再びシドニーとメルボルンで、それぞれ1.4%と1.1%下落した。ほぼ全ての州都で下落し、ブリスベンやパースといった市場でもようやく過熱感が後退した。両市は今年に入って2桁上昇していたが、それぞれ1.0%と0.8%下落した。

シドニーの住宅価格は2月のピークから7.1%下落。下落ペースは、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の利上げを受けて価格が6.6%下がった2022─23年の調整局面を上回っている。

コタリティの調査担当ディレクター、ティム・ローレス氏は「価格の軟調傾向は、取引活動の低迷が背景にある」と指摘し、過去3カ月の販売件数は前年同期比15.5%減少したと述べた。

政府の税制変更で投資家需要が冷え込み、当面は改善の兆しがほとんどない状況だ。

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