Andrew Chung

[ワシントン 30日 ロイター] - トランプ米大統領は30日、中間選挙に向けた共和党予備選でトランプ氏が支持した候補の「成果はまちまちだ」と発言した米NBCテレビのクリステン・ウェルカー記者に関し、放送や通信業界を監督する連邦通信委員会(FCC)に通報して「叱責または処罰」を求める意向を明らかにした。交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に書き込んだ。

トランプ氏はこれまでも、自身が嫌う番組や同氏および政権を批判してきたコメディー番組や報道番組を打ち切るように放送局に繰り返し圧力をかけており、FCCに対しても措置を講じるよう迫ってきた。ただ米国の放送局は合衆国憲法修正第1条の下で広範な言論の自由を保障されており、FCCは放送内容に関する苦情に対処する権限が限られている。FCCはウェブサイト上で、一般的にこうした事例には介入しないと明記し、その理由として「放送免許保有者のジャーナリズム上の判断を私たちの判断で置き換えることは、修正第1条に反する」と説明した。

トランプ氏は投稿で「この意図的な不正確さを巡って彼女(ウェルカー氏)をFCCに通報し、叱責または処罰することを求める」とした上で、自身が問題視しているのは「残念ながら、彼女だけではない」と書き込んだ。

NBCの広報担当者は「クリステンは業界屈指の記者であり、私たちは彼女を支持する」とコメントした。

世論調査の支持率が過去最低水準まで落ち込んでいるトランプ氏は、30日の別の投稿で「わが国の不正なメディアが利用している偽の世論調査は手に負えないほどになっており、何らかの措置を講じなければならない。FCCよ、救い出せ!」と書き込んだ。

トランプ氏が指名したFCCのブレンダン・カー委員長は4月、ABCテレビ系列8局について、公共の電波を使用するのに必要な放送免許の審査を前倒しで実施するように命じた。ABCに対しては、放送免許を取り消すようトランプ氏が繰り返し圧力をかけてきた。

これに関してABCと親会社のメディア・娯楽大​手ウォルト・ディズニーは審査の差し止めを求めてFCCを今月提訴し、トランプ政権がABC系列の放送内容を目の敵にして報復しようとしていると主張した。

FCCはNBC親会社の通信・メディア大手コムキャストと系列の地方テレビ局との関係についても調査を進めている。

連邦議会選挙の共和党予備選では、トランプ氏が支持した候補は中西部アイオワ州、ミネソタ州、南部ジョージア州、西部ワイオミング州などで敗北を喫している。南部サウスカロライナ州の上院議員選挙、オクラホマ州知事選の共和党予備選ではトランプ氏が支持した候補が勝利した。

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