健康的な食事法として知られる地中海式ダイエット。しかし、肥満などに伴う代謝の問題を改善するには、ケトジェニックダイエットのほうが効果的かもしれない。新たな臨床試験でその可能性が示された。

研究によると、肥満や前糖尿病、脂肪肝を抱える人がケトジェニックダイエットで減量した場合、地中海式ダイエットや植物性食品を中心とした食事に比べて、肝臓の状態や血糖値がより大きく改善した。

ケトジェニックダイエットは、炭水化物を極端に減らし、脂質を多く摂取する食事法だ。炭水化物の代わりに脂肪をエネルギー源として燃焼する「ケトーシス」と呼ばれる代謝状態に体を移行させることを目的としている。

肉や魚、卵、全脂肪の乳製品、ナッツ、種子類、でんぷん質の少ない野菜などを中心に食べる一方、パンやパスタ、米、甘い菓子などは大幅に制限する。

学術誌『セル・メタボリズム』に掲載された今回の研究は、代謝に関する複数のリスク要因を抱える成人を対象に、代表的な3種類の減量食を比較したランダム化臨床試験だ。

参加者55人のうち42人が試験を完了した。参加者は無作為に3つのグループに分けられ、それぞれケトジェニックダイエット、地中海式ダイエット、脂質を極端に抑えた植物性食品中心の食事のいずれかを実践した。

決められた食事を確実に続けてもらうため、すべての食事は研究チームが提供した。どのグループでも、食事内容を守った割合は95%を超えた。

重要なのは、3つのグループの減量幅がほぼ同じになるよう研究が設計されていた点だ。いずれのグループも、体重の約10%を減量した。これにより研究チームは、減量そのものによる効果とは別に、食事の内容が健康状態に影響を及ぼすかどうかを調べることができた。

同じだけ痩せても健康効果には差
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