[ニューヨーク 28日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長が物価上昇圧力の抑制に利上げが必要になる可能性を示唆したことを受け、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対して上昇した。
終盤の取引でドル/円は0.48%高の160.15円。
主要通貨に対するドル指数は0.59%高の99.69。一時は8月17日以来の高水準となる99.727を付けた。
ウォーシュFRB議長は米西部ワイオミング州で開かれている年次シンポジウム「ジャクソンホール会議」で行った講演で、基調的なインフレ率が目標の2%に向かって鈍化していると確信が得られなければ、FRBには「やるべき仕事がある」と述べ、利上げが必要になる可能性をこれまでで最も明確に示唆。「現時点でFRBの焦点は物価に置かれるべきだ」と述べた。
CMEフェドウオッチによると、ウォーシュ氏の発言を受け、9月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で少なくとも0.25%ポイントの利上げが決定される確率は57.5%と、講演前の約35%から大きく上昇した。
マネーコープ(コネティカット州スタンフォード)のトレーディング・アンド・ストラクチャード・プロダクツ部門責任者、ユージン・エプスタイン氏は「少なくとも現時点では、ウォーシュ氏がこれまでFRBの政策決定に関与していた際に見られたものと同じような発言が続いている。多くを語ってはいるが、内容に実質的な新味はあまりない」と指摘。「FRBが発言に見合った行動を取らなければ、信認が損なわれるとまで言えないとしても、市場は今後、ウォーシュ氏の発言をかなり割り引いて受け止めるようになる」と述べた。
ウォーシュ氏の講演に先立ち、この日はクリーブランド地区連銀のハマック総裁が超低金利時代は例外的な期間だった可能性があるとの見方を示し、インフレ率が高止まりしていることを踏まえるとFRBは利上げに動く必要があると改めて述べていた。
終盤の取引でユーロ/ドルは0.59%安の1.1582ドル。一時は1.1577ドルと、8月19日以来の安値を付けた。
英ポンド/ドルは0.47%安の1.3528ドル。
ドル/円 NY午後3時 0.00/0.00
始値 159.62
高値 160.20
安値 159.43
ユーロ/ドル NY午後3時 0.0000/0.0000
始値 1.1648
高値 1.1657
安値 1.1578