AJ Vicens
[27日 ロイター] - 米アルコール・たばこ・火器爆発物取締局(ATF)は、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)攻撃を仕掛けるハッカー集団が、同局の捜査対象に関する情報が保存されていたコンピューターシステムに侵入したと明らかにした。ハッカー集団の詳細には触れていない。
影響を受けたシステムは他のATFシステムとは独立しており、「侵入が判明した直後に遮断された」とし、現在調査を進めていると説明。司法省と緊密に連携しており、この事案は「重大なインシデント」に指定されているという。
ATFのシステムには、進行中の捜査の詳細を含む機密性の高い法執行データが格納されている可能性があるため、懸念が高まっている。「重大なインシデント」への指定は、この事案が国家安全保障や市民の自由に危害を及ぼす恐れがあり、議会への報告義務が発生することを意味する。
一方、ロシアを拠点とする、あるいはロシア語を話すグループとみられるランサムウエア集団「Qilin」は26日、自らのウェブサイトにメッセージを掲載し、今回の侵入への関与を認めた。窃取したものについての説明はなかった。
サイバー犯罪調査・追跡プラットフォーム「eCrime.ch」がまとめたデータによると、Qilinは2022年10月の登場以来、100カ国以上で計2400件近くの攻撃を行った。