Noriyuki Hirata
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに小幅反落し、前営業日比130円18銭安の6万6131円98銭で取引を終えた。米半導体大手エヌビディア株の決算後の上昇を受けて買いが先行したが、その後は出尽くしの売りに押される人工知能(AI)銘柄もあり、前日終値を挟んだ一進一退に移行した。米国で開催される年次シンポジウム「ジャクソンホール会議」を前に、模様眺めの側面も意識された。
日経平均は半導体関連株の上昇がけん引して高く始まり、一時1.0%(692円)高の6万6954円に上げ幅を拡大した。エヌビディア株が決算発表後の時間外取引で4%超上昇したことを好感した。エヌビディアの5─7月売上高は2倍超に増加し、8─10月の売上高見通しは市場予想を上回った。来会計年度は売上高が70%増加するとの見通しも示した。
AI関連株ではアドバンテストなど朝高後にマイナスに転じる銘柄もあり、日経平均株価は前日比で一時0.7%(479円)安に下落した。いったん出尽くしが意識された。前場中盤以降、海外勢とみられる断続的な買いが先物に入ったほか、時間外取引の米株先物のプラス推移が支えになって日経平均は下げ渋ったが、上値は重く、大引けにかけて前日終値を挟んだ一進一退となった。
市場では「エヌビディア株は時間外取引で上昇したが、(上昇幅に対し)もの足りなさを指摘する声もある」(フィリップ証券の増沢丈彦株式部トレーディング・ヘッド)との指摘が聞かれた。直近の株価は金利動向に敏感でもあり、米金融政策を見極める上で重要視されるジャクソンホール会議を前に「積極的な買いは手控えられた」(増沢氏)との見方もあった。
市場で注目された日銀の氷見野良三副総裁の発言機会では「これまで以上に物価の上振れリスクを意識する必要がある」などの発言が伝わったが、大きなサプライズとは受け止められず、株価への影響は限定的だった。
TOPIXは0.15%高の4117.22ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.15%高の2123.31ポイントだった。プライム市場の売買代金は7兆8700億8300万円だった。東証33業種では、値上がりは非鉄金属や石油・石炭製品、繊維製品など15業種、値下がりはその他製品や精密機器、医薬品など18業種だった。
岩手県に新たな製造棟を建設するとの報道が好感されたキオクシアホールディングスは急伸。フジクラは大幅高、ソフトバンクグループが小高かった。一方、ディスコはさえない。浜岡原発の廃炉作業に関する報告書の不正改ざんが報じられた中部電力は軟調だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が反発し、2.1%高の797.96ポイントだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが712銘柄(45%)、値下がりは769銘柄(49%)、変わらずは74銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 66131.98 -130.18 66775.78 65,782.59
─66,954.6
9
TOPIX 4117.22 6.2 4124.59 4,109.57─
4,130.91
プライム指数 2123.31 3.24 2128.00 2,119.55─
2,130.27
スタンダード指数 1722.05 9.16 1716.81 1,712.48─
1,722.10
グロース指数 1019.56 19.77 1004.82 1,000.17─
1,019.56
グロース250指数 797.96 16.81 785.42 781.30─79
7.97
東証出来高(万株) 196156 東証売買代金(億円) 78700.83