Joey Roulette
[ワシントン 25日 ロイター] - 米宇宙開発企業スペースXは25日、米南部ルイジアナ州に大型宇宙船「スターシップ」の発射施設を建設する計画を発表した。総額1000億ドル規模のプロジェクトは、沿岸の湿地帯をスターシップやAI(人工知能)衛星打ち上げ構想を支える重要な拠点へと変貌させるものとなる。
スペースXが「スターベース・ルイジアナ」と名付けた、同州のピーカン島に位置する12万5000エーカー(約506平方キロ)の用地により、スターシップの打ち上げ事業は南部テキサス州やフロリダから拡張されることになる。
スペースXは声明で、建設は2027年に始まり、最初のスターシップ打ち上げは29年になると明らかにした。
同社のグウィン・ショットウェル社長によると、将来的には年間数千回のスターシップ打ち上げが行われる見込み。
同氏は建設予定地近くでランドリー州知事らと共にイベントに出席し、計画の詳細を説明した。
同氏によると、スペースXは独自の推進剤生産、発電、深海輸送機能、機体処理施設、さらに空港も備えた「自立型」宇宙基地(スペースポート)の建設を目指している。
湿地帯にある建設予定地はマンハッタンの8倍以上の広さがある。ショットウェル氏は、用地の「非常に大きな部分」はインフラのない自然の湿地帯のまま残されると述べた。一方、スペースXのアニメーション動画では、緑地に囲まれた複数の発射台が点在する様子が示された。
ランドリー氏は「このプロジェクトは鉄鋼、テクノロジー、資本以上のものを意味する」とし、「われわれの家族に雇用をもたらし、地域に勢いをもたらし、海岸に保護をもたらす」と述べた。
スペースXは同施設により地域に3000人超の雇用を創出するとの見通しを示した。
ルイジアナ州の発射施設はスペースXにとって米国内で4カ所目となる。ただ、同施設にロケット製造設備は設けられない。
スターシップはテキサス州のスターベースが唯一の稼働中の発射施設だが、フロリダ州でも現在、主力ロケット「ファルコン9」の発射台の隣にスターシップ用の発射台を2基建設中だ。同社はこのほかカリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地にもファルコン9の発射施設を持つ。