[キーウ 22日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、マクロン仏大統領がフランス製新型装備のウクライナへの供与を加速させることを約束したと明らかにした。両首脳はこれに先立つ電話会談で、ウクライナの防空能力不足について協議していた。

ゼレンスキー氏によると、両首脳は約2時間にわたって協議。マクロン氏は、米国製の迎撃ミサイル「パトリオット」の在庫を持つ同盟国に対し、ウクライナのために働きかける意向を示したという。

パトリオット防空システムは、ロシアがウクライナでの戦争で使用する高速弾道ミサイルを撃墜できるウクライナ保有の唯一の兵器だ。

ロシアによる空爆が激化する中、ゼレンスキー氏は同盟国に対し、ウクライナで不足しているこのシステム用の迎撃ミサイルの追加供与を繰り返し訴えてきた。

ウクライナはまた、伊仏共同開発の新型ミサイル防衛システム「SAMP/T─NG」の引き渡しも待っている。実戦での使用実績はまだないが、多くの専門家は弾道ミサイルを撃墜する能力があるとみている。欧州の外交筋はこれまで、同システムが来年春より前にウクライナに到着する見込みはないとしていた。

ゼレンスキー氏はメッセージアプリのテレグラムで、「最新のフランス製装備とミサイルの引き渡し加速で合意した」と述べた。詳細には触れなかった。さらに「ミサイル生産のライセンス供与の用意があると確認してくれたことに感謝する」と語った。

SAMP/Tシステムに使われる「アスター」ミサイルは、欧州のミサイルメーカーMBDAとフランスのタレスによる欧州合弁会社ユーロサムが生産している。

マクロン氏は、先月の「統合弾道ミサイル防衛連合」の発足時に交わした約束に沿い、迎撃ミサイルの供与を含め、ウクライナへのフランスの支援を強化することで合意したと述べた。詳細は明らかにしなかった。

マクロン氏と英国のバーナム首相、ドイツのメルツ首相は24日、ウクライナを支援する「有志連合」の会合を共同で主宰する予定だ。

仏大統領府の21日の発表によると、ゼレンスキー氏はキーウでの同会合に出席する。会合は対面とオンラインの両方で行われる。大統領府は、誰が対面で出席するかは明らかにしなかった。

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