Eduardo Baptista
[北京 21日 ロイター] - 中国最大のフラッシュメモリーメーカーの長江存儲(YMTC)の親会社CCSHコーポレーションが上海証券取引所の新興ハイテク企業向け市場「科創板(スター・マーケット)」への上場申請が受理された。今回の新規上場により、330億元(49億ドル)の資金調達が見込まれている。
中国のフラッシュメモリーメーカーはかつて赤字に苦しんでいたが、人工知能(AI)データセンター向けの需要拡大の恩恵を受けていることを浮き彫りにした。
中国のメモリー半導体最大手、長鑫存儲技術(CXMT)や、ヒト型ロボットメーカー宇樹科技(ユニツリー)の上場に続く動きとなる。中国政府が進める技術的自立の鍵とみなされる企業に対して投資家の関心が高まっていることを示す。今回の上場規模はスター・マーケットではCXMT、中国最大の半導体受託製造会社の中芯国際集成電路製造(SMIC)に次いで3番目の規模となる見込みだ。
CCSHは19億8000万株から24億3000万株の新株を発行する計画で、上場後の時価総額は2750億―3300億元(410億―490億ドル)程度になる。
上場目論見書によると、2026年第1・四半期(1―3月)の売上高は470億元に達し、前年同期の5倍弱となった。純利益は333億8000万元で、25年通期の142億1000万元の2倍を超えた。
YMTCの工場はほぼフル稼働しており、供給が逼迫しているNAND型フラッシュメモリー市場で販売を伸ばしている。目論見書によると、26年第1・四半期のNAND型フラッシュメモリーの平均販売価格は25年平均の2.73倍になり、売上総利益率は76.8%と25年の35.3%から上昇した。
上場によって調達した資金のうち208億元を生産ラインの増強に、122億元を次世代NAND型フラッシュメモリーや高速ストレージ製品などの研究開発に充てる計画だ。
CCSHは調査会社トレンドフォースのデータを引用し、YMTCの26年第1・四半期の売上高と出荷量がNAND型フラッシュメモリーのメーカーで世界3位、中国首位になったと説明した。