[香港 24日 ロイター] - 中国発のネット通販大手SHEIN(シーイン)は24日、香港での新規株式公開(IPO)に向けたブックビルディングを開始した。目論見書によると、最大138億6000万香港ドル(17億7000万米ドル)の調達を目指す。
提出資料によると、シーインはIPOに伴う仮条件を1株当たり47.60─49.50香港ドルとし、2億8000万株を売却する。31日に公開価格を決定し、9月1日に上場する。
仮条件の上限なら評価額は270億ドル近くとなり、2022年の未公開株調達ラウンド時の評価額982億ドルから大幅に縮小する。23年と24年4月時点の評価額は640億ドルだった。
目論見書によると、博裕資本、タイガー・グローバル、ジェネラル・アトランティックが主導するコーナーストーン投資家は、約3億8300万ドル相当のシーイン株を引き受けた。テンセント・ホールディングス(騰訊控股)、グリーンウッズ、泰康人寿保険、UBSアセット・マネジメントも株式を取得する。
シーイン上場は、売上高の伸び鈍化とコア収益の悪化が事業を圧迫する中で行われる。利益率の縮小も、貿易コストの上昇、規制強化、世界的な電子商取引での競争激化が同社の事業拡大の逆風となっているとの懸念を高めている。
同社は米国が小口貨物の輸入関税免除を撤廃したことを受け、四半期損益が9900万ドルの赤字に転落した。また、会計基準の変更に伴い、転換償還優先株の公正価値評価損として3億2800万ドルも計上した。
シーインのIPOは7月に7億5100万ドルを調達した自動運転企業モメンタ・グローバルを上回り、今年の香港市場で最大となる。アジアでは、中国本土で98億ドルを調達した長鑫存儲技術(CXMT)、36億ドルを調達した華潤新能源に次ぐ第3位となる。