[ニューヨーク 21日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで3カ月ぶり安値に下落した。米財務省が長期国債の買い戻し規模を拡大する計画がドルの一段の下押し要因になるとの懸念が強まった。
ベセント米財務長官は20日、国債買い戻しの規模をさらに拡大する可能性があると述べた。19日には、期間の長い名目利付債を対象とした流動性支援の買い入れオペについて、1回当たりの規模を20億ドルから少なくとも40億ドルに倍増すると発表。国債利回りの抑制を狙った措置で、市場の意表を突く形となった。
こうした中、アナリストらは、利回りを抑制する措置は、財政上の懸念の負担を通貨に転嫁するだけだとの見方を示唆。バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「ベセント氏による米債利回り抑制の取り組みは、利回りにはほとんど効かず、ドル安を招いた」と指摘。「市場は反発している」と述べた。30年債利回りは19日、財務省の発表を受けて約19年ぶりの高水準近辺から急低下したものの、20日には再び上昇に転じた。
主要通貨に対するドル指数は0.01%高の98.80。
円は対ドルで0.02%高の1ドル=159.01円。総務省が発表した7月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)でインフレの加速が示されたことを受け、日銀の利上げ観測が強まった。
バーンスタイン・プライベート・ウェルス・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ルーズベルト・ボウマン氏は「日本の成長率とインフレ率が少なくともある程度上向いたことを踏まえると、日銀がインフレ圧力に対抗する姿勢だと市場に受け止められれば、円相場にとってプラスになるだろう」と述べた。次回の日銀金融政策決定会合は9月17─18日に開催される。
ユーロは対ドルで0.03%高の1.1682ドル。一時、5月14日以来の高値となる1.1711ドルを付けた。
英ポンドは対ドルで0.15%高の1.3649ドル。一時、2月11日以来の高値となる1.3675ドルを付けた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは引き続き急伸し、直近では6.22%高の7万7178ドル。一時、5月15日以来の高値となる7万9455ドルを付けた。
ドル/円 NY終値 158.93/158.97
始値 158.70
高値 159.05
安値 158.56
ユーロ/ドル NY終値 1.1679/1.1680
始値 1.1701
高値 1.1709
安値 1.1669