Mariko Sakaguchi
[東京 20日 ロイター] - 富国生命保険は、2026年度一般勘定資産運用計画で、円建て公社債の残高を増加させる方針を示した。超長期国債や事業債を中心に積み増す。一方、外貨建て公社債の残高は減少を予定し、内外株式の残高は横ばいを見込む。
執行役員・財務企画部長の小野寺勇介氏が16日、ロイターとのインタビューで述べた。
円貨建て公社債の残高は全体で1700億円の増加を計画。金利水準を見極めながら超長期債や20年以下の事業債を中心に積み増していく。状況に応じて低利回り債券からの入れ替えも進める。25年度は10月時点で4950億円増加の計画だったが、年明け以降に金利上昇が急ピッチに進んだ局面で新規投資に慎重となり、実績は計画を下回る3850億円増の見込み。
今年度の日本国債10年物利回りのレンジは1.80―2.80%、年度末は2.30%、30年債利回りのレンジは2.90―4.00%、年度末は3.50%を想定。
小野寺氏は「(市場で)日銀の利上げの織り込みが進む中、超長期債は昨年のような大幅な金利上昇圧力がかかる状況は見込んでいない」とした。ただ、中東情勢や高市早苗政権による財政政策など「先行きの不透明感はかなり強い」とし、行方を注視しながら機動的に対応していく。
日銀の金融政策については、年度内に2回の追加利上げ実施を予想。ターミナルレート(利上げ最終到達点)については、1.5%付近を見込む。
外貨建て公社債の残高は全体で250億円減少させる。ヘッジ付き外債は残高ゼロを維持し、オープン外債は引き続き減少する。円金利上昇に伴い低利回りの外債の売却を進めていたが、その動きも一巡。償還分は円建て公社債に振り向ける。25年度実績見込みは4500億円減。海外で一部信用不安が広がるプライベートクレジット(PC)問題の影響は限定的で、PCを含むオルタナティブは小幅に積み増す。
中東情勢が落ち着いてくれば、米連邦準備理事会(FRB)による年内2回の利下げ実施を見込む。今年度のドル/円の想定レンジは140─170円、年度末は155円。
株式は、国内、海外ともに残高は横ばいの見通し。株価が高値圏で推移する中、リバランスで含み益を実現し、配当成長を期待できる銘柄へ入れ替えていく。プライベート・エクイティ(PE)などオルタナティブも残高を増加し、不動産も残高を小幅に拡大する。
26年度の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。
日本国債10年物利回り 1.80―2.80%(年度末2.30%)
米10年債利回り 3.60─4.60%(同4.20%)
日経平均 4万0000─6万5000円(同5万8000円)
米ダウ 3万9000─5万5000ドル(同4万9000ドル)
ドル/円 140―170円(同155円)
ユーロ/円 162―197円(同180円)