アメリカのドナルド・トランプ大統領は、韓国との合同軍事演習への資金を削減する可能性を示唆している。これに対し韓国の専門家は、実行に移してもアメリカが得るものはほとんどなく、むしろ韓国をはじめとする地域の主要同盟国からの信頼を損なうことになると警告している。
トランプは8月18日、自らのSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「多額の費用がかかる」合同軍事演習に不満を示し、ピート・ヘグセス国防長官に演習を大幅に縮小するよう指示したと明らかにした。トランプはその際、北朝鮮の金正恩総書記とは「非常に良好な関係」にあることを強調した。また、アメリカによるイランの「非核化」を支援するため軍を派遣するよう求めたが、韓国がこれを拒否したことにも言及した。
トランプは1期目、北朝鮮の核兵器と弾道ミサイル開発計画を後退させようとして、金と3回にわたり会談したが、成果を上げることはできなかった。金との再会談にも前向きな姿勢を示している。
トランプの投稿は、米韓両軍が10日間にわたる定例合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・シールド」を開始したタイミングで行われた。これは北朝鮮との衝突に備えるための年次演習だが、北朝鮮外務省はこれを侵略戦争の予行演習だと位置付けている。
金正恩政権は、トランプと金が最後に直接会談した2019年当時に比べ、はるかに有利な立場にある。
北朝鮮は、より高性能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を重ねている。核関連施設の拡充も続け、核能力を憲法にも明記した。さらに、ロシア・ウクライナ戦争に参加した兵士たちは現代戦の貴重な実戦経験を積んだ。朝鮮半島で再び戦闘が起きれば、その経験が生かされる可能性がある。