Noriyuki Hirata
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発し、前営業日比1.36%(890円37銭)高の6万6216円79銭で取引を終えた。米国市場で金利低下を好感した株高の流れが波及し、日本株も買いが優勢となった。もっとも、中東情勢を巡る不透明感や金利動向への警戒感は払しょくされておらず、買いが一巡した後はきょうの高値圏でもみ合った。
ソフトバンクグループやアドバンテストといった日経平均への寄与度の高い人工知能(AI)半導体関連株に買いが入り、指数を押し上げた。韓国のSKハイニックスに次いでサムスン電子にも大規模な株主還元に関する一部報道があり、韓国KOSPIが急上昇したことも投資家心理を支えた。
このところ金利の上昇が株価の重しとなっていたが「きょうは金利低下となり、いったん買い戻しが入った」(ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジスト)といい、日経平均は一時1.5%(998円)高の6万6325円に上昇した。米財務省が長期・超長期債の買い入れ消却(バイバック)を倍増する流動性支援策を発表し、米金利が低下した流れが円金利にも波及した。
ドル/円相場は前日に比べ円高だったが、本来なら円高が輸出株の逆風として意識されやすい自動車など輸送用機器が業種別の上昇率トップとなった。市場では、円高を嫌気するより金利低下が好感されたとの見方があった。金利が低下する中、不動産がしっかりだった一方、銀行はさえなかった。
もっとも、米金利は4.6%台と依然として高水準でもある。中東情勢の先行きは引き続き読みにくく、原油価格は高止まりしてもいる。市場では「きょうの株高も限定的。ハイテク株の割高感が解消されたわけではなく、(株価の)急落を目の当たりにしたばかりでもあり、長期投資家はそう簡単に買える状況ではない」(井出氏)との見方があった。
TOPIXは1.18%高の4059.73ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.17%高の2093.65ポイントだった。プライム市場の売買代金は8兆6034億4600万円だった。東証33業種では、値上がりは輸送用機器や電気・ガス、医薬品など29業種、値下がりは鉄鋼や銀行、保険など4業種。
トヨタ自動車が大幅高となったほか、中外製薬など医薬品株にも物色が向かった。韓国株高を受け、メモリー株の一角としてキオクシアホールディングスが買われた。一方、米国市場で半導体株安となる中、東京エレクトロンやイビデン、村田製作所は軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3日ぶりに急反発し、4.67%高の776.98ポイントだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1320銘柄(84%)、値下がりは204銘柄(13%)、変わらずは32銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 66216.79 890.37 65732.79 65,652.25
─66,325.3
2
TOPIX 4059.73 47.42 4033.85 4,031.56─
4,060.55
プライム指数 2093.65 24.3 2081.74 2,079.62─
2,094.12
スタンダード指数 1683.65 25.35 1668.78 1,668.08─
1,683.65
グロース指数 993.04 41.11 964.19 962.89─99
3.04
グロース250指数 776.98 34.7 752.83 751.56─77
6.98
東証出来高(万株) 225115 東証売買代金(億円) 86034.46