Renju Jose
[シドニー 20日 ロイター] - オーストラリア政府は20日、豪国籍の人道支援従事者が死亡した2024年のパレスチナ自治区ガザ空爆を巡ってイスラエル軍が刑事捜査を行わないと決定したことを受け、同国の大使を呼び出し、強い憤りを表明した。
イスラエル軍は19日、オーストラリア人のゾミ・フランクコム氏を含む慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン」の7人が死亡した空爆について、事実確認と評価手続きを経て捜査を行う根拠は見つからなかったと発表した。
ウォン豪外相は「この決定はわれわれが期待する説明責任にはほど遠い」と指摘。声明で「民主主義国家は、より高い基準を求め、それを受け入れる。オーストラリア政府は、ゾミさんとその同僚たちのために正義が実現されるよう、イスラエルに働きかけ続ける」と述べた。
今後の対応を検討する一方、イスラエル駐在の豪大使に対し、オーストラリアの立場をイスラエル政府に直接伝えるよう指示したという。
イスラエルのニューマン駐オーストラリア大使はウォン氏との会談後、キャンベラで記者団に対し、「振り返れば過ちではあったが、裁判所の判断によれば、犯罪的な意図はなく、支援従事者を攻撃する意図もなかったため、刑事責任は生じない」と説明。支援従事者の車列が事前に承認されたルートから逸脱しており、イスラエル軍はイスラム組織ハマスに乗っ取られたものと判断したという。