AI革命が、伝統的な「軍事大国」の概念に深遠な変化をもたらしている。アメリカとヨーロッパがこの変化に対応するためには、防衛産業と製造業の著しい衰退を食い止めなくてはならない。

AIが世界の民主主義国の集団安全保障や軍縮、核不拡散、テロ対策に与える影響については、懸念が深まる一方だ。アメリカの覇権と核兵器によって、国際安全保障体制が定義された時代とは根本的に異なる無秩序な世界への転換と、AIの台頭とが同時に進行している。その結果、これらのリスクをますます振幅させている。

核兵器はソ連を封じ込め、核戦争を回避し、核戦力を管理する国際体制をもたらした。アメリカの「核の傘」やNATO、核拡散防止条約(NPT)、早期警戒システム、輸出管理といった仕組みが次々と構築されていった。

この体制は完全なものではなかったが、極めて大きな成果を上げた。核拡散は限定的な範囲にとどまり、核保有国同士が直接戦争をすることはなく、実験を除けば第2次大戦後、核兵器が実戦で使用されることもなかった。

その秩序が崩壊しつつある。西側が衰退し、中国が台頭するに従い、軍事力が多くの国や民間企業にまで無秩序に拡散している。西側諸国はAI兵器の開発・配備で後れを取り、輸出管理は不十分で、AIの軍事利用に対する規制も脆弱だ。

米軍の兵器は敵の兵器よりも桁違いに高価
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