Takaya Yamaguchi
[東京 20日 ロイター] - 財務省が20日発表した貿易統計速報によると、7月の貿易収支は6345億円の赤字だった。赤字は3カ月連続。中東情勢の混乱が長期化し、収支を圧迫する現状がより鮮明となった。
ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は6800億円の赤字で、市場予想とほぼ一致した。
貿易収支のうち、輸出は前年同月比23.2%増の11兆5118億円だった。自動車や半導体等電子部品、半導体等製造装置が輸出を押し上げた。
地域別では、対米輸出が2兆円0909億円と、前年同月比で22.0%増えた。自動車や医薬品の伸びが顕著だった。欧州連合(EU)やアジア向け、中国向けの輸出もそろって増えた。
一方、輸入は前年同月比27.8%増の12兆1463億円だった。輸出入とも過去最大となった。
ただ、中東情勢の混乱に伴う原油高が収支を圧迫する構図は変わっていない。
市場では「数量ベースで輸出入とも回復してきている状況は経済全体にとっては好ましいが、原油高に伴う赤字基調は今後も続き、2026年暦年では、貿易収支が5兆円を超える赤字となりそうだ」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)との見方が出ている。