Eduardo Baptista Laurie Chen

[北京 18日 ロイター] - 中国の北京では19日から23日まで「世界ロボット大会」が開かれる。中国メーカーは過去2年間にこの大会で、ブレイクダンスを踊ったり、ボクシングをしたり、マラソンで記録を打ち立てたりする人型ロボットを披露し、投資家の耳目を集めてきた。しかし今年の大会では、人型ロボットは実際に安定して稼働し、経済的な価値を生み出せるのかという、より厳しい試練にさらされそうだ。

今年の大会には300社余りが参加し、2000点を超える製品が出展され、150を超える新製品が発表される見通しだ。

大会の開催時期は、世界最大級の人型ロボットメーカーの1社である宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)による上海証券取引所への上場ともタイミングが重なる。ユニツリーは新規株式公開(IPO)で、個人投資家からの応募倍率が8000倍を超えた。

今回の大会は、中国の人型ロボットに対する投資家の熱狂が新たな高まりを見せる中で開催される。ただ議論の焦点は、SNSなどで話題を呼ぶ派手な実演から、商業的に実用化できるのかという現実的な問題へと移りつつある。

投資家や顧客は人型ロボットを評価するに当たり、どれだけ派手に動けるかではなく、どれだけ生産的に働けるか、人間による監督をどの程度必要とするか、そして導入コストに見合う収益を生み出せるかなどに注目するようになってきた。

22日から26日まで北京で開催される「世界人型ロボット競技大会」でも、種目が注目を集めやすい短距離走やサッカー、格闘技に加え、実際の仕事を想定した競技に拡大される。工場、ホテル、家庭などの作業環境が想定されており、ロイターが確認した競技日程には、梱包・倉庫作業、産業用組立・部品供給、小売り・オフィス業務、電気自動車(EV)の充電、ケーブルの接続や工具の使用といった器用さを必要とする作業が含まれている。

華々しい実演を見せるロボットを、採算の取れる製品へと転換する課題は、中国に限ったものではない。

米AIクリプト・ホールディングスのジェリー・ワン最高経営責任者(CEO)によると、現在の大きなボトルネックの1つはロボットそのものではなく、それを取り巻くエコシステムにある。熟練したオペレーターが依然として不足しているほか、輸送や導入、保守コストも高く、ロボット労働の採算を悪化させているという。

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