[東京 19日 ロイター] - 香港ファンドのオアシス・マネジメントは19日、約19.5%の株式を保有するカカクコムに対する複数の買収提案のうち、現時点でLINEヤフー 連合が提案している最大3640円の株式公開買い付け(TOB)が少数株主にとって最良との見解を示した。その上で、対抗する欧州系投資会社EQTによるTOBについて、価格(3570円)がLINEヤフー陣営のものを下回っている限りはEQT側に保有株を応募する意向はないと表明した。
EQTの買収提案にはカカクコムが賛同を表明しており、13日に価格が1株3450円から3570円に引き上げられた。
LINEヤフーは米投資ファンドのベイン・キャピタルと組んでカカクコムにTOBを実施する場合の買付価格を1株3520円とし、大株主のKDDIが応募しない契約を結んだ場合の価格は3640円に設定。カカクコムが賛同意見を表明することをTOB実施の条件としている。
KDDIは既にEQT側と不応募契約を結んでおり、EQTのTOB価格を2%上回る対抗案が開始された場合のみ対抗案に応募が可能。このため、カカクコム側は3640円は「実現不可能」な価格としているが、オアシスはEQTのTOBが不成立となれば既存契約の主要な義務が消滅するため、3640円でのTOBが「実現可能」になるとの見方を示した。その上で、カカクコムに対し、EQTの提案への賛同を撤回するなどの対応を求めた。