これまでの研究から、期外収縮がよくあることは分かっているものの、何が頻度を左右するのかはほとんど分かっていない。

今回の研究で期外収縮が有意に減ったのは、心臓上部の心房から始まる心房性期外収縮(PAC)が減ったことに起因していた。

一方、心臓下部の心室期性外収縮(PVC)に有意な変化は認められなかった。

心房性期外収縮の頻度は心房細動の予測因子でもある。心房細動は不整脈の一種で、心房の拍動が不規則になって血栓や脳卒中といった深刻な問題につながることもある。一方、心室性期外収縮の頻度からは、将来的な心不全を予測できる。

マーカスは、「調査期間中の心拍パターンの違いは予想通りだった」とする一方、センサーで継続的に記録された「睡眠時間、歩数、血糖値に違いはなかった」と言い添えた。

ただしプレスリリースの中でマーカスは今回の研究結果について、大麻が心血管の健康に良いことを裏付ける証拠と解釈すべきではないと強調。大麻吸引は依然として、全般的な健康に悪影響を及ぼす可能性があると指摘している。

アメリカ心臓協会の学会誌に発表された2024年の研究によると、アメリカの成人43万人を対象とした調査では、大麻の頻繁な使用によって心臓発作や脳卒中のリスクが高まる可能性があることが分かった。

マーカスは、今回の研究だけでは現在の推奨事項や臨床診療を変更するには不十分だとしながらも、「よくある期外収縮を抑制する方法を探る新たな研究領域が開ける可能性や、大麻の成分から新たな治療法を発見できる可能性がある」と指摘している。

【参考文献】

Elias, A., Montenegro, G. C., et al. (2026). Acute effects of cannabis inhalation on cardiac ectopy, physical activity, sleep, and glucose. Journal of the American College of Cardiology. https://doi.org/10.1016/j.jacc.2026.07.014

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