Nidal al-Mughrabi
[カイロ 16日 ロイター] - トランプ米大統領の特使らは16日、パレスチナ自治区ガザの和平計画を巡り仲介国のエジプト、カタール、トルコとカイロで会談した。外交筋が明らかにした。一方、イスラエルはガザへの空爆を続けた。
同外交筋によると、トランプ氏の娘婿で特使を務めるクシュナー氏と、トランプ氏主導のガザ暫定統治機関「平和評議会」のムラデノフ上級代表が仲介国と行った会談の一部には、イスラム組織ハマスの当局者も同席した。
イスラエル政府高官によると、クシュナー、ムラデノフ両氏は17日にネタニヤフ首相と会談する予定。ネタニヤフ氏は今月9日、トランプ氏によるガザ和平の最新のロードマップ(行程表)について「受け入れられない」と述べていた。
同高官は、ハマスが戦力を再構築しつつある中で、ガザでのハマス戦闘員を標的とした殺害の停止を米政府が求めていることにイスラエルは懸念を抱いていると述べた。
トランプ氏の和平計画は、ガザにおける軍事作戦の即時停止を求めている。イスラエル軍が撤退し、新たな文民のパレスチナ統治機構の下でガザが再建される中で、ハマスが武装解除することを想定している。
イスラエルは今月に入り、ガザでの攻撃をいったん縮小したものの、ここ数日で空爆を再開した。
イスラエル軍は16日、南部ハンユニスと中部ヌセイラトでイスラム聖戦とハマスの戦闘員2人を空爆したと発表した。ガザの医療関係者によると、この空爆で少なくとも5人が負傷した。
ハンユニスの空爆で負傷した人のうち1人はその後死亡したと、ナセル病院の医療関係者が明らかにした。
ヌセイラトへの空爆は難民キャンプ内のアパートを直撃し、医療関係者によると複数の人が負傷した。イスラエル軍は別の戦闘員を狙ったとしている。
これに先立ち、ハマス幹部のハイヤ氏はカイロでエジプトの情報機関トップを務めるラシャド氏と会談した。ガザのハマス報道官は、ハイヤ氏がイスラエルによる停戦違反について説明する予定だと述べた。
トランプ氏は先月、戦闘終結に向けた計画で進展があったと発表していた。
ハマスは紛争の再燃を回避するため計画に同意したとしつつ、合意の実施はイスラエルがまず軍の撤退や攻撃の停止を含む約束を履行するかどうか次第だと述べている。
アラブ5カ国とトルコ、パキスタン、インドネシアは16日、イスラエルの計画拒否は戦闘終結に向けたトランプ氏の取り組みを脅かすものだと非難する共同声明を発表した。
ハマスは同日の声明で、仲介国と平和評議会に対し、イスラエルに計画の第1段階の義務履行と停戦合意違反の停止、計画第2段階に向けたロードマップの承認を迫るよう求めた。