Scott DiSavino
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は11日公表した短期エネルギー見通し(STEO)で、2025年に2年連続で過去最高を更新した米国の電力消費量が、26年と27年も増加を続けるとの予測を示した。人工知能(AI)向けデータセンターの拡大や電化の進展が需要を押し上げる要因としている。
EIAによると、電力需要は25年の4兆1950億キロワット時(kWh)から、26年には4兆2680億KWh、27年には4兆3910億KWhに膨らむ見込み。需要増大の主因は、AIや暗号資産向けデータセンターの電力使用拡大に加え、家庭や企業が暖房や輸送分野で化石燃料の利用を減らし、電力利用を拡大していることだという。
南部テキサス州の27年の電力需要予測は引き下げた。同州知事が3日、新たなデータセンター開発の一時停止を発表したことを受けた措置。EIAは「テキサス州の電力負荷は27年に前年比6%増と予測しており、前回STEOで示した14%増から下方修正した」と説明した。
用途別で見た26年の電力販売量は、家庭向けが1兆5140億KWhに減少する一方、商業向けは1兆5450億KWh、産業向けは1兆0640億KWhに増加すると予測した。過去最高は家庭向けが25年の1兆5150億KWh、商業向けが25年の1兆4930億KWh、産業向けが2000年の1兆0640億KWh。
電源構成は、再生可能エネルギーの拡大に伴い、石炭火力の割合が25年の17%から、26年に16%、27年に15%へ低下する見通し。天然ガス火力の割合は25年の40%が26年と27年も続く見込みだ。
再生可能エネルギー発電の比率は25年の約24%から、26年に25%、27年に27%へ上昇する見通し。原子力発電の割合は26年と27年とも25年と同じ18%に維持されるとしている。
また26年の天然ガス販売量は、家庭向けが日量125億立方フィート、商業向けが同95億立方フィートへ減少するが、産業向けは同239億立方フィート、発電向けは同366億立方フィートへ増加すると予測した。
過去最高は、家庭向けが1996年の日量143億立方フィート、商業向けが25年の同99億立方フィート、産業向けが1973年の同238億立方フィート、発電向けが24年の同368億立方フィートだった。