Maria Martinez
[6日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が6日発表した6月の鉱工業受注は、季節・営業日調整済みで前月比3.1%増加し、ロイターがまとめたアナリスト予想(0.3%増)を上回る伸びとなった。増加は2カ月連続。ただ大型受注や、前月の数値が大幅に下方修正された影響が大きく、アナリストはドイツ経済の基調的な強さについて慎重な見方を維持している。
ランデスバンク・バーデン・ビュルテンベルク(LBBW)のエコノミスト、イェンス・オリバー・ニクラッシュ氏は「全体として、経済は少し前に考えられていたよりもいくらか好調に推移しているようだ」と述べた。
一方、原油価格の変動リスクが経済に影を落としているほか、欧州の主要河川の水位低下も産業のサプライチェーンや経済全体に対する新たな脅威となっている。
6月は大型受注を除いたベースでは0.5%減だった。5月の鉱工業受注は前月比0.3%増と、速報値の1.9%増から改定された。物価変動の調整方法を修正したためという。
6月は、複数の大型受注があった機械・設備製造部門で受注が12.7%増加した。コンピューター・電子・光学製品製造部門の受注も22.7%の大幅増となった。
変動の少ない3カ月ごとの比較では、4─6月の鉱工業受注は前の3カ月と比べて1.3%増加した。大型受注を除くと横ばいだった。
コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ビンセント・スタマー氏は「これら全ては、2026年のドイツ製造業の回復が緩やかなものにとどまることを改めて示している」と指摘した。
6月の海外からの受注は0.2%増だった。ユーロ圏からの受注が14.0%減少した一方、ユーロ圏外からの受注は10.2%増加した。国内受注は7.8%増だった。
ドイツ商工会議所(DIHK)のエコノミスト、ユップ・ツェンツェン氏は、国内の構造的問題に根本的な改善は見られず、対外的な経済環境も依然として極めて不透明だと指摘。「経済の転換を宣言するのはまだ早すぎる」とし、「長期的な成長軌道には、企業に具体的な影響を与える持続的な改革が必要だ」と述べた。