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[シンガポール 6日 ロイター] - 世界最大の石油精製会社である中国国有の中国石油化工(シノペック)が、イラン戦争で減少した中東産原油の供給を補うため、ロシア極東産原油の購入を増やしていることが、貿易関係者の話と船舶追跡データで分かった。

ロシア産原油はブラジル産や西アフリカ産などの競合油種より割安だ。中国は戦争に伴う貿易の混乱を受け、国内供給を確保するため3月から石油製品の輸出を制限しているが、シノペックはロシア産原油の購入により、比較的安定した原油処理量を維持し、採算性の高い輸出市場に余剰燃料を出荷している。

複数の関係者によると、シノペックは7─9月渡しのロシア産東シベリア太平洋(ESPO)原油を計30─40隻分、日量約24万1000─32万バレル購入した。購入量は同社の日量520万バレルの原油処理能力の5─6%に相当する。

船舶追跡会社ボルテクサ・アナリティクスの中国担当主任アナリスト、エマ・リー氏によると、シノペックは7月にESPO原油約740万バレルを確保した。リー氏とESPO原油取引に詳しいトレーダー4人によると、8月、9月渡しについて、それぞれ少なくとも10隻分を購入した。

関係者4人によると、最近のESPO原油の購入では制裁対象企業と直接取引せず、仲介業者を通じて調達した。

<サウジ産を大幅削減>

イラン戦争前、シノペックは原油の半分近くを中東から調達し、サウジアラビア産原油の有力顧客の一つだった。

貿易関係者によると、同社は6、7月にサウジ産原油を購入せず、8月の購入量も200万バレルにとどまった。3、4月はいずれも2000万バレルを輸入しており、8月の購入量はこれを大幅に下回る。イラン戦争前の1年間は月平均1100万バレルを購入していたが、その5分の1にも満たない。

トレーダーによると、9月積みのESPO原油は北海ブレントを1バレル当たり1─2ドル下回る水準で取引された。中東産オマーン原油やブラジル産トゥピ原油といった油種より約10ドル安い水準だった。

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