Marcela Ayres

[ブラジリア 5日 ロイター] - ブラジル中央銀行は5日、4会合連続で0.25%ポイントの利下げを決定した。市場の予想通りの決定で、追加利下げの可能性も残した。最近のデータはインフレ鈍化と景気減速を示している。

中銀の金融政策委員会(COPOM)は政策金利を14.00%に引き下げることを全会一致で決定した。これにより、借り入れコストは2025年3月以来の低水準となった。ロイター調査ではアナリスト42人のうち38人が利下げを予想していた。

今回の決定で、3月に始まった利下げサイクルが継続された。物価圧力の緩和と景気減速の兆しを受け、当局はインフレが目標に向けて収束しつつあるとの確信を強めている。

ただ、中銀は次の一手を示すことは控え、9月の会合前に今後発表される経済データ次第になるとの立場を明確にした。

COPOMは声明で「インフレ目標への収束を確実にするため、金融政策を適切に引き締め的な水準に維持できるよう、情勢の推移を引き続き注視していく」とした。

サンタンデール・ブラジルのエコノミスト、マルコ・アントニオ・カルーソ氏は声明に加わったこの新たな文言が、政策当局者の焦点が利下げの継続から、停止の適切なタイミングを探ることへ移りつつあるとの見方を裏付けるものだと指摘。「声明は追加利下げの余地を残す一方、その方向へのコミットメントは示していない」と述べた。

クアンティタスのチーフエコノミスト、イボ・シェルモント氏は、当局がややタカ派的な姿勢を示しており、景気減速にもかかわらず労働市場の逼迫(ひっぱく)と経済の底堅さを強調していると分析。「情勢は改善したが、勝利を宣言するのは時期尚早だというのがメッセージだ」と述べた。

同氏は9月も同幅の利下げを見込む一方、市場では11月の追加利下げに対する期待が後退する可能性があるとの見方を示した。

中銀は、インフレのリスクバランスは依然として上振れ方向に傾いているとした。この文言はこれまで、前回会合の議事要旨にのみ登場していた。

また、長期のインフレ期待が引き続き抑制されていないことへの懸念を強調し、価格設定行動に影響を与え、ディスインフレのコストを高めるこの傾向を「注意深く監視している」とした。

市場は緩和サイクルが9月も続くかどうかに注目している。中銀は明確なフォワードガイダンスを控えており、インフレ予想にほとんど変化は見られていない。

18カ月の政策対象期間(現在は28年第1・四半期まで)の年間インフレ率は3.2%と予想した。6月時点の予想と同水準だった。

ブラジルの公式インフレ目標は3%で、上下それぞれ1.5%ポイントの許容幅が設けられている。

中銀は26年のインフレ予想を6月時点の5.2%から5.1%に引き下げた。27年の予想は3.7%から3.8%に修正した。

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