Parisa Hafezi Timour Azhari

[ドバイ/リヤド 5日 ロイター] - イランと米国の戦争終結を後押しするためイランとオマーンの間で提案されている合意案が、ホルムズ海峡を通じてペルシャ湾に入る船舶の管理権をイランに与える内容であることが分かった。イラン政府高官と中東当局者が5日、ロイターに明らかにした。イランに対する大きな譲歩となる。

米国はこの提案について今のところコメントしていない。

海峡の通航に対する権限をイランに与える合意となれば、米国とイスラエルが2月に始めた戦争が、地域のパワーバランスをイランに有利な形で大きく変化させる結果になったことを意味する。開戦前は全ての船舶が同海峡を無料で自由に通航することができた。

イランとオマーンはホルムズ海峡の運用を巡り2国間協議を行ってきた。イランは協議で「大きな進展」があったと表明し、船舶は入域時、出域時の双方でイラン領海を通航することになると述べた。

一方、関係筋によると、イランは湾岸諸国に対し、米国による新たな攻撃があれば、地域全体の重要なエネルギーインフラへの報復攻撃に踏み切ると警告している。

トランプ米大統領はラスベガスの集会で支持者を前に演説し、外交を優先する姿勢を示した。「私は人を殺したくない。だから合意する方が良い。人を殺したくはないが、いずれはやることになる」と述べた。

<未解決の課題も>

イラン政府高官はオマーンとの協議について、すでに提示されている合意文書案ではイランが海峡を通って湾岸に向かう船舶を管理することが想定されていると述べた。ただ、逆方向に航行する船舶に対してイランがどのような役割を果たすかが主な懸案の一つだとした。

ある中東当局者は「ホルムズ海峡の何らかの管理権に関する譲歩はすでに行われている」と語った。ただ、重要部分についてはなお、調整が続いているもようで、別の当局者は、「管理」の定義について決定すべき詳細がまだ残っていると述べた。湾岸諸国の交渉担当者は、船舶通航の管理は地域諸国が担当し、通航料は任意であるべきと主張している。

イラン政府高官によると、同国は海峡を利用する船舶の積み荷価格の5─7%を通航料として求めている。オマーンは3%前後の料金を協議しており、米政府は料金を一切設けないことを求めている。

国営イラン通信(IRNA)は、ガリババディ外務次官が「新たな航路の大部分はイラン領海内にある」とし、「商船は入域時、出域時の双方でイラン領海を通航するよう設計されている」と述べたと報道。入出域ルートの座標を含む諸問題について、オマーンとの協議が「基本的な理解」に到達したとし「この進展は最終合意に向けた最終段階に近づいている」と述べたと報じた。

ガリババディ氏はまた、軍事行動の即時停止を定めた6月半ばの覚書に基づく「約束に戻る全面的な用意がある」ことを示すメッセージを米国から受け取ったとも述べた。

同氏はこれが海峡再開の条件だとする一方、ここ数日に米国との協議は行われていないと述べた。

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