Luciana Magalhaes
[サンパウロ 4日 ロイター] - 中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は、過去2年間にわたる1億レアル(1960万ドル)の投資を経て、ブラジルで初の現地生産によるプラグインハイブリッド(PHEV)フレックス燃料車を4日に発売する。BYDブラジル法人のアレクサンドル・バルディ上級副社長がロイターに明らかにした。
バルディ氏はインタビューで新たな車種「ソング・プロ・スーパー・イブリード・フレックス・フュエル」は5日にブラジル全土の販売店で売り出され、電気、ガソリン、エタノールのいずれでも走行できるパワートレインを搭載していると述べた。
この車種の電気のみでの航続距離は、GLモデルが60キロメートル、高級仕様のGSモデルが120キロメートルになるという。
同氏によると、この車種はブラジル北東部バイーア州にあるBYDのカマサリ工場で生産している。2027年1月までにブラジルで生産する全車種の現地調達部品比率を50%超にするという同社の目標にも合致する。
バルディ氏は「これはBYDにとって極めて象徴的なプロジェクトだ」と指摘。「ブラジルと中国の研究開発チームが共同開発した初めてのプロジェクトであり、この協力によってブラジル市場向けに特化した車が誕生した」と説明した。
BYDは当初、ブラジルでセミノックダウン(SKD)方式の車両組み立て事業を行っていたが、ブラジルの規制に対応するとともに、同国を地域の輸出拠点として確立するため、現地生産への移行を進めている。
同社は既にタイヤなどの部品を現地調達しており、2025年10月に操業を開始したカマサリ工場では、バッテリーのほか各種部品も生産する計画だ。
バルディ氏は、ソング・プロ・スーパー・イブリード・フレックス・フュエルはブラジル向けに開発されたものの、エタノール燃料の利用拡大に伴い、将来的にはインドを含む他市場への展開も視野に入る可能性があると語った。
BYDはカマサリ工場に55億レアルを投資しており、今年の生産台数は約18万台を見込んでいる。
また同氏によると、同工場は2026年にブラジル国内で販売を目指す約20万台のうち、約15万台を供給する見通しだ。