Simon Jessop
[ロンドン 4日 ロイター] - 国連生物多様性条約(CBD)のアストリッド・ショーメーカー事務局長は、自然の損失により利益、経済成長、世界のサプライチェーン(供給網)への脅威が高まっているにもかかわらず、企業や金融機関は十分迅速に対応していないと、ロイターに述べた。
同氏はCBD第17回締約国会議(COP17)が10月にアルメニアで開かれるのを前に、一部の企業が高い関心を示している一方、多くは「傍観者」のままだと指摘。「企業はサプライチェーンに沿った生物多様性への影響や依存、リスクの分析に十分な時間、エネルギー、資源を投じていない」と述べた。
生物多様性リスクは炭素排出と異なり、場所ごとに固有であることが多いため測定が難しく、企業や投資家が意思決定に組み込むのがより困難になっているという。
ショーメーカー氏は、自然に有害な支出が自然を守るための資金をなお大きく上回っていると指摘。民間資本を自然にプラスとなる投資に振り向けることが引き続き「最大の課題」とした上で、開発金融機関は融資判断に生物多様性リスクをより直接的に反映させる必要があると述べた。
また、税制優遇などの措置を通じた参加促進に向けた各国の動きも鈍いと指摘した。
COP17に向けては、準備協議がナイロビで今週開かれる。