[4日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは4日、米国とイランの新たな核合意が確認されるか、両国の紛争が著しく激化するまで、北海ブレント原油が1バレル=80─90ドルのレンジで推移すると予想した。

北海ブレント現物の適正価格を約80ドルと推計。中東の原油供給を巡る不確実性が続いているにもかかわらず、市場は小幅なリスクプレミアムしか織り込んでいないと指摘した。

4日の北海ブレント先物は、紛争終結に向けた協議に関する米国とイランの見解が食い違い不確実性が生じたため、85ドル付近に上昇した。

ゴールドマンは原油の現物市場で需給の引き締まりが続いていると指摘。ペルシャ湾岸および紅海からの流量減少、ロシアの輸出減少、アジアの輸入増加を背景に、確認可能な世界の原油在庫は過去2週間で日量630万バレル減少したと推計した。

湾岸地域の原油輸出(7日移動平均ベース)は戦前の約36%相当と、7月上旬の80%近くから低下。紅海での積載済みタンカー容量は、親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアに対する封鎖発表後、22%減少した。

サウジアラビアの原油輸出は前年比で日量240万バレル減少。ただ、エジプトのSUMEDパイプラインを通じた輸送が増加し、紅海航路の混乱を一部相殺しているという。

ロシアの原油供給も足元で減少。ロシアの原油とコンデンセート(超軽質原油)の輸出は過去2週間で日量130万バレル減少した。黒海のカスピ海パイプライン連合(CPC)のターミナルは度重なる攻撃の影響で取扱量が通常を大きく下回っている。

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