[東京 4日 ロイター] - 三菱重工業は4日、将来の売上収益につながる2027年3月期の受注高見通しを従来の6兆8000億円から7兆円に上方修正した。ガスタービンと防衛事業で1000億円ずつ上積みした。純利益3800億円を計画する連結業績(国際会計基準)の見通しは、従来予想を据え置いた。IBESがまとめたアナリスト15人の予想平均4188億円を下回った。

会見した西尾浩・最高財務責任者(CFO)は「第1・四半期の改善の出方からすると、年間の上振れもある程度期待できると思っている」と語った。前提となる為替レートは1ドル=150円のまま変更しなかった。今年度の純現金収支(フリーキャッシュフロー)見通しは6000億円と、従来予想の2倍に引き上げた。西尾氏は株主還元を拡大する可能性について、「今後の投資など含めながら、資本効率の改善はいろいろ検討していきたい」と述べた。

同時に発表した26年4─6月期連結業績は、売上収益、各利益いずれも過去最高を更新した。純利益は前年同期比97.4%増の1346億円だった。生成AI(人工知能)の普及で需要が高まる発電所用のガスタービンのほか、再稼働の支援など原子力が伸長した。前年同期に1ドル=146円だった為替レートが、今四半期は157円と円安が進んだことも増益に寄与した。

中国のレアアース(希土類)輸出規制による事業への影響は「なしとはしない」(西尾氏)と説明するにとどめた。迎撃ミサイルのパトリオットを日本国内で生産する同社に対し、ウクライナのゼレンスキー大統領が協力への期待を示したことに対しては、「具体的にわれわれに何か話があるという状態でもない」(同)としてコメントを控えた。

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