[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリア統計局が29日発表した第2・四半期の消費者物価指数(CPI)は、燃料価格がピークから低下したことを受けて伸びがやや鈍化した。コアインフレ率は市場予想を下回り、追加利上げの圧力が和らいだ。
これを受け、豪ドルは0.3%下落し、0.6953米ドルを付けた。3年物国債利回りは10ベーシスポイント(bp)低下し、4.482%となった。市場が織り込む来月の利上げ確率はこれまでの21%から4%に低下し、年内の利上げ確率は50%となった。
CPIは前期比で0.6%上昇。第1・四半期は1.4%上昇していた。前年比の伸びは4.1%から4.0%に鈍化した。
6月単月では前月比0.1%下落し、燃料価格が11%近く急落したことで、前年比では3.8%に伸びが鈍化した。ただ、7月に入って米国とイランが湾岸地域で攻撃を再開したことに伴い原油価格が20%急騰しており、このデータの影響はすでにかすんでいる。
燃料など変動の激しい項目を除いたコアインフレ率の指標であるトリム平均は、前期比0.8%上昇し、予想の0.9%上昇をわずかに下回った。前年比の伸びは3.5%から3.6%に加速したものの、市場予想の3.7%と豪準備銀行(中央銀行)の予想である3.8%をいずれも下回った。
オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアの経済調査責任者、ハリー・マーフィー・クルーズ氏は「これらは、RBAが来月、金利を据え置くとのわれわれの見方を裏付けるものだ」と指摘。「基調インフレは上昇圧力に抵抗するどころか、四半期ベースでは緩和が続いている」と述べた。
ただ、この日の指標ではコモディティー価格の上昇が依然として経済に波及していることが示され、新築住宅価格は6月に前年比5.8%上昇と約3年ぶりの伸びとなった。建設業者が資材費と人件費の上昇を転嫁したことが要因。
家賃インフレは6月も3.6%と高水準で横ばい。ディスインフレの大半は財が占め、サービスインフレは前月の3.7%から6月は4%に加速した。
中銀は今年に入り、インフレ抑制に向け政策金利を3回引き上げ4.35%とし、昨年実施した金融緩和を完全に打ち消した。ブロック総裁は28日、これまでの利上げがインフレ率を目標に戻すのに十分かどうかは不明だと述べた。
労働市場も予想以上に底堅さを維持しており、6月は失業率がわずかに上昇したものの、雇用は増加した。