Julie Zhu Kumar Tanishk

[28日 ロイター] - シンガポール航空が28日発表した2026年第1・四半期(4-6月)決算は、純損益が2022年以来で初めて赤字となった。過去最高の売上高を確保したものの、25.1%を出資するエア・インディアの損失拡大や中東紛争を受けたジェット燃料費の上昇が重しとなった。

4-6月期の純損益は7600万シンガポールドル(5879万米ドル)の赤字。前年同期は1億8600万シンガポールドルの黒字だった。LSEGがまとめた市場予想は430万シンガポールドルの赤字。四半期ベースで赤字を計上するのは、2021/22年度第4・四半期(22年3月31日終了)以来。同四半期はコロナ禍の影響を受けていた。

売上高は前年同期比19.3%増の57億1000万シンガポールドルと過去最高を記録した。旅客需要の力強い伸びに加え、旅客単価が12%上昇したことが寄与した。

シンガポール航空と傘下の格安航空会社(LCC)スクートは、旅客数が6.3%増の1090万人と過去最高を更新。貨物部門の売上高も単価の上昇と搭載率の改善を背景に33.5%増の7億0800万シンガポールドルとなった。

しかし2月末の中東紛争勃発後にジェット燃料価格が急騰したことで、純燃料費が78.5%増の22億5000万シンガポールドルに拡大。ヘッジ取引を考慮する前の燃料費は四半期中に2倍以上に増加した。営業利益は73.8%減の1億0600万シンガポールドル。

エア・インディアに係る持ち分法損失4200万シンガポールドルも業績を圧迫した。

今回の決算は、世界の航空業界全体が直面する収益圧迫を映し出している。米国からアジアに至る航空各社は、旅客単価の上昇や過去最高水準の旅行需要が続いているにもかかわらず、中東紛争で押し上げられた燃料費の増加を吸収できていない。

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