[27日 ロイター] - 中東の緊張再燃と、それに伴う原油価格の上昇を受け、米連邦準備理事会(FRB)が今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定する可能性があると考える証券会社が増えている。

BofAグローバル・リサーチやドイツ銀行など、大半は依然として据え置きを予想しているが、ウォーシュFRB議長からのガイダンスが限られていることや、中東情勢の緊迫を受けて、7月の金利決定は予断を許さない状況となっている。

・北海ブレント原油は先週、1バレル=100ドルを付けた。これにより、FRBの物価目標である2%を大きく上回っているインフレを抑制するため、FRBが積極的な利上げを迫られるとの懸念が台頭した。

・BofAのストラテジストは24日、「原油価格の急騰によって予断を許さない状況になった」と指摘。利上げを見送れば、物価安定に向けたFRBの信頼が問われかねず、ウォーシュ氏は難しい選択を迫られていると付け加えた。

・大半の主要証券会社は、基本シナリオとしてFRBが2026年は金利を据え置くと予想している。例外はBofAとドイツ銀行で、9月からそれぞれ3回、2回の利上げを予想する。

・UBSグローバル・リサーチのストラテジストは24日、「インフレ抑制への決意を示すために利上げに踏み切ったとしても驚かない」とし、ウォーシュ氏の影響力が決定的な要因になる可能性が高いと述べた。

・一方、FRBの動向について長年ハト派的な見通しを示してきたシティグループは、市場ベースのインフレ期待が低い水準まで低下しており、持続的な高インフレへの懸念が限られていることを示しているとして、信頼確保を目的とした利上げを正当化するのは難しいと指摘した。

・トレーダーらが織り込む今週の利上げ確率は約32%。2週間前は約10%だった。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。