Maki Shiraki
[東京 27日 ロイター] - 産業用無人機(ドローン)などを手がけるテラドローンは27日、ドローン向けバッテリー(電池)を日本で生産する事業に参入すると発表した。迎撃用ドローン向け電池から生産を始め、将来的には産業用ドローンを含めて幅広い用途に電池を展開する。今年中に量産を開始する予定。
ドローン向け電池は現在、中国製や台湾製への依存度が高い。有事が発生して電池調達が滞れば、ドローンの運用自体に支障が出る恐れがある。価格競争力と安定供給を両立できる国内サプライチェーンの構築を目指す。海外製電池への依存を下げ、ドローンの安定供給を支える電池パックメーカーとしての事業拡大を図る。
テラドローンが機体納入先の要件に応じて電池の仕様設計を担い、電池はセルではなくパック製造を行う。独占契約する業務提携先の既存設備や量産・品質管理ノウハウを活用し、国内で設計から組み立て、検査、品質保証までを手がける。ドローン特有の円筒形セルによる高出力電池の生産体制を構築する。少量の試作品はすでに生産している。
業務提携先の社名は非公表だが、同社によると、提携先は設立80年以上の電池パック企業で、過去には日本の大手家電メーカー向けに最大累計約50万パックを供給した実績があるという。
<ベルギー国防省向けドローン運航管理を受注>
テラドローンは同日、ベルギーの子会社ユニフライが同国国防省との間でドローンの運航管理システムの契約を受注したことも発表した。契約額は115万ユーロ(約2億円)で、システムの利用料として年間約7000万円の継続収入を見込む。陸・海・空軍のドローンの飛行計画・機体・操縦者・関連装備・任務などの情報を一元管理する統合型プラットフォームを提供する。同社によると、国防軍向けにドローンの運航管理システムを独占的に受注するのは世界で初めてという。